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本宗綱要

ほんしゅうこうよう #3387

本宗綱要

ほんしゅうこうよう

桓睿日智(一八一九-五四)著。
著作年代については不明だが、弘化二年(一八四五)に再校された。
内容は宗義の概要を述べたもので全編は権実第一、本迹第二、事理第三、三秘第四、宗趣第五、行相第六、位階第七、所期第八、宗脉第九、勝益第十、の十章から構成されている。
更に本書を解説するものとして、『本宗綱要発蒙』が著されている。
権実第一では本宗四教の判を立て、爾前教、華厳経等は蔵通二教であり、大日経等は小乗教としている。
本迹第二では折伏門に立つ時は勝劣、摂受に立つ時は一致とし、勝劣は立宗の綱格、一致は修行の方軌であるとし、事理第三では台家を理、当家を事として、台家は性が異なることがないとするに対し、当家は法界は一仏の体であり、本来妙覚であるとする。
三秘第四では本門の本尊を常住法界の相、性、体とし、これは一であるとする。
そして題目を本尊とするときは能詮の法に約するという意味であり、釈尊とするときは能顕の主、行者の身体というときは所顕の体に約するのであるとする。
題目は一経の精要、果智の所証、成仏の種子であり、戒壇については、まず戒について、三千諸法全く清浄なることをもってその体とし、妙法五字はこの円戒を詮し、これを受持することが相であるという。
壇は三宝、行者の住するところとしている。
このを持つ、犯すことについては、信不にその要があるとする。
宗趣第五では、一念三千を当家の宗とし、常住三身当家の趣とする。
行相第六では七項に分類し、起信為首、唱誦傍正、観念修相、摂折傍正、三学進退、修断不、平常用意を記している。
位階第七では台の六即に準ずるとし、理即=一切凡夫当体無作、名字即=受持題目、観行即=観事一念三千、相似即=状惑、分証即=出仮利生、究竟即=決了無作三身としている。
所期第八においては所期を大小の二とし、因果を信じ、三宝を崇信する等は小、事理の妙体を窺い、三業を浄め土を浄めることが肝要とする。
宗脉第九では外相承三国四師内証血脉は釈尊より直授されたものとする。
最後、勝益第十では宗祖一期の大事は成仏の要路を開いて、安国の正法を立てることである、と結んでいる。
《『大崎学報』九・十号

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