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法界

ほうかい #3811

法界

ほうかい

「ほっかい」とも読む。
法界」は伝統的に、華厳教学については「ほっかい」(「事事無礙法界」など)、法華教学においては「ほうかい」(「十法界」など)と、読み分けられている。 梵語dharma-dhātuの訳。
種々の義がある。
(1)十八界の一。意識の対象をいう。(六根・六境・六識をたてる十八界のうち、「意界」の対象(境)が「法界」となる。すなわち、意根の対象領域である法のことを指す。ここでは「法」が中心的な意義であり、「界」は「要素」程の意味である)
(2)華厳学では法界縁起、一心法界をいい、四種の法界をたてる。
(イ)法界の対立、差別相の世界。 この場合の界は分界の義。 従って法界は諸法を指す。
(ロ)法界は平等一如なる諸法の法体、即ち真如を指す。 この場合の界は固の義、の義である。
(ハ)理事無礙法界は理とが内融する世界。
(二)無礙法界は事と事が相即相入して一切即一、一即一切となり円融無礙なる世界。
この四種は華厳円教とされるが、その究極は事事無礙の相即相入の法界とされる。
(3)密教では地水火風空識の六大を法界の体とし、六界ともいう。
(4)天台宗では地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・人・天・声聞・縁覚・菩薩・仏の十界をもって法界を網羅する。 『摩訶止観』に「夫一心に十法界を具す云云」と説き、我々の心に十法界を観るとし、観心をたてる。 一念三千はこれをいう。
(5)日蓮聖人十界が互具(ごぐ)するをもって法界をみ、妙法蓮華経の五字に法界のすがたをみる。 なお『御義口伝』に法界を説明して「法界とは広きに非ず、狭きに非ず。惣じて諸法也。界とは境界也。地獄界乃至仏界各各の界を法る間、不軽菩薩は不軽菩薩の界に法り、上慢の四衆四衆の界に法る也。仍て法界法界礼拝する也」(定二六八四頁)とある。 しかし、現在、『御義口伝』を依拠として引用されることは少なく、『日蓮聖人遺文辞典 教学篇』によると、『守護国家論』(定一一一頁)、『薬王品得意鈔』(定三四一頁)等に日蓮聖人による法界の説明記述を採っている。
《『遺文辞典』教学篇「法界」の項、『岩波仏教辞典』「法界(ほっかい)」の項》

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