四衆
四衆
ししゅ
四種類の人々の意。
法華経に関しては次の二種類の使われ方がある。
(一)比丘bhikṣu 比丘尼bhikṣuṇī 優婆塞upāsaka 優婆夷upāsikā をいう。
即ち仏教集団の中の男の僧と女の僧、男の信者と女の信者の四種類の人。
優婆塞の原語のupāsakaは僧侶に対して仕えるものの意味をもつから男の信者とされ清信士、女の場合は清信女と訳される。
法華経は随所で、この四種類の人々にむかって釈尊が教えを説く型をとっている。
(二)釈尊の説法に関係するものを四種類にわけたもので、発起、当機、影響、結縁をいう。
(1)釈尊に教えを説くようにしむける発起衆(ほつきしゆ)、
(2)経を聞いて利益をうける当機衆(とうきしゆ)、
(3)他の地から来て釈尊の教化をたすける影響衆(ようごうしゆ)、
(4)説法の座にあって仏を見、教えを聞き、仏縁を結びえた結縁衆(けちえんしゆ)である。
《『遺文辞典』歴史篇「四衆」の項、『岩波仏教辞典』「四衆」の項》