理事無礙法界
理事無礙法界
りじむげほっかい
四法界のうちの一。
四法界とは四法界観門ともいうが、華厳学派において無盡法界に修入する次第に四種の観門をたてる。
第一は事法界、第二は理法界、第三が理事無礙法界であり、次いで第四に事々無礙法界が立てられる。
このうち事法界とは種々ある差別の事相を指し、これらは皆因縁より生じて分隔斉限あるをいい、理法界とは種々ある差別相は同一の理性にして、理において無差別なるをいい、理事無礙とは、本来無性の縁起であれば理は事を障ることなく、縁生は無性であれば事は理を障ることなきをいう。
そして事々無礙とは、諸法は体用各別に縁起し、その各々の自性を守るが、これら事と事とはまた互いに相資相依の関係にあるをいう。
けだしこれは理事無礙を土台にして初めていえることである。
《『華厳経随疏演義鈔』巻一、『五教章通路記』巻一九》