伝統
伝統
でんとう
日蓮宗憲第一条の、日蓮宗が仏教正統の宗団であることを伝えている系統とその実体をいう。
要約すれば、日蓮宗は日蓮聖人が法華経によって真実の仏法を開顕するために開創唱導した宗団である。
その法華経は仏の本懐であり、仏とは久遠実成の本師釈尊であって、日蓮聖人は本仏から末法弘通を付嘱された本化上行の自覚に立ちこの法華経を忍難弘教した。
この実体が日蓮宗の伝統である。
三派合同直前(昭和一五年)の第三六臨時宗会提出議案『日蓮宗宗制』の第二款伝燈相承には「宗祖日蓮聖人釈迦牟尼仏ヨリ天台、伝教ヲ経テ法華経ヲ伝承セルヲ外相承ト称シ、特ニ本師釈迦牟尼仏法華経ノ要法ヲ上行等本化ノ菩薩ニ付嘱シ、宗祖日蓮聖人上行菩薩ノ應現トシテ之ヲ稟承セルヲ内相承ト称ス、而シテ本宗ノ相承ハ内相承ヲ正意トシ宗祖以後師資相承シ以テ今日ニ至ル」とあり、現行「宗憲」「伝統」の参考に掲げておく。
《『遺文辞典』歴史篇「伝統」の項》