仏法
仏法
ぶっぽう
仏のさとった真理・理法、仏の説きたもうた教法をいう。
仏教と同義である。
倫理道徳などを含めあらゆる教えを水にたとえ、最も広大無限な大海を仏法として「仏法の大海」といい、また生死無明の闇を照らす教えとして「仏法の大灯明」などという。
『摩訶止観』にしばしば「一切の法は皆是れ仏法なり」とあるのは中道実相の真理を仏法と呼ぶ例である。
日蓮聖人の一生は「仏法を習い極めん」(『報恩抄』定一一九二頁)との決断に始まり、「仏教を習う法」を求めて「夫れ仏法を学せん法は必ず先づ時をならうべし」(『撰時抄』定一〇〇三頁)と習学法を確定し、「仏法は唯一味なるべし」(『妙法比丘尼御返事』定一五五三頁)との帰結を法華経に見出し、「仏法に入りて第一の大事」(『報恩抄』定一一九八頁)としての法華至上の信仰を開闡するにいたるのである
仏法の中に生き、仏法とともに生きたのが聖人であり、仏法を支え仏法に支えられたのも聖人の一生であった。
仏法至上主義者日蓮とはそのまま法華経至上主義者日蓮でもあった。
《『遺文辞典』教学篇「仏法」の項、『日蓮辞典』「仏法」の項》