師資相承
師資相承
ししそうじょう
師僧から弟子へ直接に口伝または書物で相伝し、両者のみが承知し他に洩らさない伝え方。
瓶水無漏相承、あるいは無漏相承も同義である。
師僧の感得した修法の極意を瓶の中の水とすれば、それを一滴も他に漏らさず伝承するには唯授一人に限られるべきで、古来修法の相承はこのように厳しく守られて伝えられたのである。
日蓮宗加行所に入行した結界一〇〇日間の加行僧に対し、伝師が面接口伝または行規行法に関しての秘法を相伝することも師資相承であり、伝受されたことは一切他に漏洩せぬという古来の伝承を厳格に遵守することを誓約しなければならない。
すべてこれ修法の尊厳と格護を期するためである。
《『遺文辞典』教学篇「師資相承」の項》