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円融無礙

えんゆうむげ #815

円融無礙

えんゆうむげ

円満融通して障礙なきことをいう。 主として華厳宗天台宗でとなえる。
『華厳五章』第四に「法界縁起は乃ち自在無窮なり。 (略)円融自在にして、一一切、一切一、その相状を説くべからざるのみ」といい。 また『通路記』巻第二六には「円融の法門は、一切竝びにこれ法界が家の中、本自から具足し、相貌無尽なり、旧来成就し、法性常然なり。 己古来今常恒自在周遍無碍にして、本来所有の真実功徳なり。 これ新成に非ず。 これ改転にあらず、この故に法界の実徳と名づくるなり」と述べている。 華厳宗にあって円融無礙なる相状のきわまったところは、々無礙といわれるが、種々の柄が互いに関係しあっていて、決して単独であることはないということの意味である。 ち種々の柄、また存在しているものの総てが、互いに関係しあっているところを円融といい、その関わりあいに何らの障碍のないところを無碍という。
天台宗においては、三諦円融によってこれをあらわす。 しかし、そのことをもつとも具体的に示したのは『摩訶止観』巻五にとかれた一念三千説である。 これは一念すなわち一と、三千すなわち一切との関わりあいを示したもので、そのはいまいう華厳の場合と同義である。

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