法門
法門
ほうもん
dharma-paryāya真理に至る門の意で、仏法、仏の教えのこと。
一切の法義の総称。
大乗経典では仏の所説を法門の名で呼んでいる。
仏の所説の法は、その法に従って学べば聖者の智に達し信心に通入できるので門といい、また如来の聖智遊履する所であるから門と名づける。
衆生に八万四千の煩悩があるので、仏はそのために八万四千の法門を説いたとされる。
法華経宝塔品に「八万四千の法蔵」の言あり。
日蓮聖人は『法門可被申様事』で、聖人の弟子としての法門の説き方と心の持ち方を説くが、その中で法華経方便品の「世尊の法は久しくして後に要ず当に真実を説くべし」の明文によって、仏一代の説法を凡そ法華経以前の方便経と法華経の真実経との二通りに分類する。
そして、釈尊に対しての孝・不孝の差異は、法門の前判(爾前経)を用いるか、後判(法華経)を用いるかによって定まると説く。
《『遺文辞典』歴史篇「法門」の項》