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六識

ろくしき #769

六識

ろくしき

眼・耳・鼻・舌・身・意の六識をいう。
教では認識機能が成立するには、根境識三和合と称して、認識機官(根)を拠り所とし、認識対象(境)を対象として、認識作用(識)が働くという三つのことがらが、同に存在することが必要であると考える。
ち眼・耳・鼻・舌・身・意の六根を拠り所とし色・声(音)・香・味・触(皮膚感覚)・法(観念)の六境を対象とするそれぞれの認識が六識である。
眼・耳・鼻・舌・身の五識は感覚作用であって、いわゆる五官にあたり、意識は判断・推などの統覚作用を営むものである。
アビダルマ(阿毘達磨)・倶舎では、基本的な心作用(心)と派生的な心作用(心所)を分け、その基本的心作用として一つの心法を立て、この内容を六識として説いている。
唯識学派・法相宗では八識を八種の心法として立てるから、六識はこの八識の組織の中に含まれるものとして説かれる。
六識天台宗では「六識陰妄の心」といい、要するに日常の飲みたい・食いたい・着たいと思う僅かの心をいい、これを観念の対象とする。
《『遺文辞典』教学篇「六識」の項、『岩波仏教辞典』「六識」の項》

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