大日経
大日経
だいにちきょう
詳しくは『大毘盧遮那成仏神変加持経』という。
七巻三六品。
善無畏(六三七-七三七)訳。
密教の根本経典で真言三部経の一つ。
七巻中前六巻(三一品まで)は秘密胎蔵界曼荼羅や密印、身口意の三密等を説き、後一巻(三二品以下)には供養次第法が説かれる。
更に善無畏は一行(六八三-七二七)に筆録させて前六巻の註釈『大日経疏』二〇巻を著した。
二〇巻本は空海の将来であるが、円仁が将来した本は『大日経義釈』一四巻で、疏二〇巻と大同。
この一行によって密教が宣揚され、空海・円仁・円珍らによって日本に将来せられた。
前書は真言密教(東密)で、後者は天台密教(台密)で各々珍重される。
これら『大日経』の釈書から円仁・円珍らの台密の理同事勝判が導き出される。
また第七巻の供養次第法については、新羅の不思議法師による『大日経供養次第法疏』がある。
《『国一』密教部一の解説、『遺文辞典』歴史篇「大日経」の項、『大蔵経全解説大事典』「〇八四八・大毘盧遮那成仏神変加持経」の項、『大乗経典解説事典』「密教部」、『仏書解説大辞典』「大毘盧遮那成仏神変加持経」の項、『岩波仏教辞典』「大日経」の項》