三部経
三部経
さんぶきょう
三部の経典をいう。
(一)法華三部経。
無量義経一巻・妙法蓮華経八巻・観普賢菩薩行法経一巻。
法華経に対して、無量義経を開経といい、観普賢経を結経ともいう。
三部を合わせて法華経十巻ともいう。
(二)真言三部経。
大日三部経、秘密三部経、三部秘経ともいう。
大日経七巻・金剛頂経三巻・蘇悉地経三巻。
(三)浄土三部経。
無量寿経二巻・観無量寿経一巻・阿弥陀経一巻。
(四)弥勒三部経。
上生経一巻・下生経一巻・成仏経一巻。
(五)鎮護国家三部経。
法華経八巻・仁王経二巻・金光明経四巻(異訳本あり)。
この三部には七難を消滅して国家を守護する法が説かれているため、天台宗では鎮護国家の経として止観院で毎日長講し、一般にも用いられている。
日蓮聖人は『立正安国論』等において、当時の天変地夭の原因を仁王経・金光明経等を引用しつつ指摘している。
《『遺文辞典』歴史篇「三部経」の項、『日蓮辞典』「三部経」「法華三部経」の項》