無量寿経
無量寿経
むりょうじゅきょう
二巻。
曹魏二五二年に康僧鎧(こうそうがい)が訳出。
『大無量寿経』『双巻経』ともいい、略して『大経』ともいう。
浄土三部経の一つ。
本経の異訳には古来より五存七欠の一二訳があるとされる。
『正蔵』一二巻所収。
本経は阿弥陀仏が法蔵菩薩として修行中に立てた四十八の本願を満足し、成仏して西方十万億土を過ぎた所に安楽浄土を構えて住していることを述べ、その荘厳な相を説く。
次にすべての衆生が念仏して極楽浄土に往生する因果とその姿を説き明かしている。
即ち浄土に往生するということは仏の悟りを開くことであり、そのためには阿弥陀仏の広大なる救済の慈悲を信じ、その仏名たる南無阿弥陀仏を称えることにある、と他力救済を説いている。
日蓮聖人は本経は天台五時教判中の第三方等部に属する方便権教であり、教主阿弥陀仏も娑婆世界とは無縁の仏で、その救済力も無力であると批判する。
《『遺文辞典』歴史篇「無量寿経」の項、『大蔵経全解説大事典』「〇三六〇・仏説無量寿経」の項、『大乗経典解説事典』「浄土部」、『岩波仏教辞典』『仏書解説大辞典』「無量寿経」の項》