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鎮護国家

ちんごこっか #5060

鎮護国家

ちんごこっか

教法によってを鎮静して守護するの意。
ち国難を消滅し怨敵を降伏し、国家を安泰にするために経典を講説し、祈祷修法することをいう。
『仁王般若経』や『金光明経』の、国王や人民が、これらの経々を受持し講読すれば、七難を消滅し国家を鎮護する、との教説に基づく思想信仰である。
では南北朝代からこれらの経に基づいて読誦する法会が盛んに行われた。
日本でも『仁王経』『金光明経』『法華経』を「鎮護国家三部経」、または「護国の三部」といい、奈良時代から『仁王経』『金光明経』の信仰が流行し、宮中や諸大寺において安泰を祈る法会が修された。
平安代には仁王会・最勝会・法華会の三会が恒例の勅会として行われたのも、鎮護国家信仰に基づくものである。
教は日本に伝わって以来、専ら鎮護国家の宗教として受容され、朝廷・貴族からその咒術的力に期待され信仰されたのである。
平安教を代表する最澄・空海の開いた天台・真言両宗も、鎮護国家を標榜することによって宗勢を伸張した。
特に比叡山は京都の鬼門に当ったので鎮護の道場として尊ばれた。
奈良平安代の教は民衆救済よりも鎮護国家宗教としてに奉仕し能することによって発展したのである。
鎌倉教はこうした旧の在り方に対する批判をその成立の大きな要因としている。
日蓮聖人の「立正安国」の思想は、旧仏教の鎮護国家の思想とは異り、仏法為本を基調とし、法主従の姿勢で貫かれているところに特色がある。
《『遺文辞典』歴史篇「鎮護国家」「鎮護国家の法」の項、『日蓮辞典』『岩波仏教辞典』『国史大辞典』九巻「鎮護国家」の項》

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