法主
法主
ほっす
「ほうしゅ」「ほっしゅ」とも読む。
(1)法の主、仏のこと。
(2)説法の主、法を説く人。
(3)法会の主宰者。
(4)大寺あるいは一宗の首長たる者の称。
等に用いられる。
日蓮聖人に対する門下の人々の呼称は聖人が普通であったが、時には「法主聖人」(定一六七八頁)とも呼んだ。
滅後にはいろいろな表現が見られるが、日昭の『経釈秘抄要文』(『宗全』「上聖部」七頁)や日常の曼荼羅等には「法主聖人」、日像の『本迹同一文集』(同書二三五頁)や日祐の曼荼羅には「法主大聖人」の敬称が用いられている。
法然にも「我大師法主上人、行年四十三より念仏門にいりて」(『法然上人行状画図』三八巻)と法主の呼称の例が見られ、中世以降高僧の敬称として一般に用いられた。
現在日蓮宗では総本山身延山久遠寺の住職をいい「ほっす」と読む。
祖山の法灯を継承する者の称号で、祖廟に常随給仕し、輪番奉仕を主導するほか信行道場め化主となる。
法主の称号については明治一二年(一八八八)管長三村日修の宗規改良議案に、管長の名称を改めて大法主と称すべしとあり、これに対し「地方会議」は「単ニ法主ト称スルコト」とある。