妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

曼荼羅

まんだら #3272

曼荼羅

まんだら

maṇḍalaの音写。
曼陀羅・漫陀羅・蔓荼囉・曼拏羅等とも書き、曼荼・曼拏と略称す。
その訳は種々あるが、旧訳は多く壇(だん)または道場と訳し、新訳は多く輪円具足(りんねんぐそく)、功徳聚(くどくじゆ)などと訳出する。
もともとは本質・精髄の語意であるが、神聖な領域を示したところから、インドでは土壇を作って諸尊諸神を祀り請ずる場・所を曼荼羅とよんだ。
従って成道の金剛座の区域なども曼荼羅とよばれている。
これを訳するに壇・道場としたのはこの意である。
その壇には諸諸尊が来聚して功徳充満しているが故に功徳聚といい、諸尊諸功徳円融して欠けることなく、円輪の如く相具しているが故に輪円具足と義訳されている。
真言密教では大日如来内証の境地を指し、それを図画で表現し対境とする。
これに胎蔵界・金剛界の二種あるが、中国・日本ではこの図画されたものを一般に曼荼羅とよんできた。
日蓮聖人本門虚空会久遠実成の本仏釈尊の内証を観心して、一幅の紙面に文字で書き顕して大曼荼羅とよび、本尊として門弟に授与され、今日一四〇余幅が現存している。
真言宗には十界互具一念三千の義なく、本因本果が欠けている故に、輪円具足せず、権仏の大日の曼荼羅は本尊とはなり得ないと聖人は棄捨し、真実究竟の曼荼羅は本門本尊において顕れることを力説している。
《『遺文辞典』教学篇「まんだら・曼荼羅・曼陀羅・漫荼羅」の項、『広説仏教語大辞典』「曼陀羅」「曼荼羅」の項、『新版仏教学辞典』『岩波仏教辞典』『図説仏教語大辞典』『国史大辞典』一三巻「曼荼羅」の項》

リンク

← 事典トップ