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鬼門

きもん #5306

鬼門

きもん

陰陽道では鬼が出入するといって、万に忌み嫌い、もし犯せば災禍をこうむるとして恐れられている方位で、北東ち艮(丑寅(うしとら))の方角をいう。
これには二意あって、(1)仏法の住処、(2)邪鬼の住処とされる。
丑は陰の極で死を表し、寅は陽のはじめで生を表す。 そのために生死中間をもって刻の丑寅に配列されたもの。
またこの有為の生死を滅して真浄の涅槃を証し、仏の三身を荘厳する故に諸仏は丑寅の刻に無上仏道を成じられるのである。
また諸の証得の法は、煩悩即菩提生死即涅槃の円実妙法であるので陰陽の両極の合会(ごうえ)せる丑寅のをもって成道となして所証の法の円実を表す。
釈尊天竺の霊山にて法華経を説かれ、その御入滅は霊山より艮に当たる東天竺の倶尸那(くしな)城、跋提(ばつだい)河の純陀の家で入滅されたが、墓は霊山へ建てられた。
日蓮聖人身延山より艮に当たる武蔵国池上の地で亡くなられたが、「たとえいずくにて死に候とも、墓は身延山に建てさせ給え」とあるように、聖人御自身も陰陽の和合の道、艮の方を成道の道、仏法の住処としておられたのである。
また艮(うしとら)を表鬼門とし、坤(ひつじさる)を裏鬼門とする説もあり、共に方位とされている。
《『遺文辞典』歴史篇「鬼門」の項、『国史大辞典』四巻「鬼門」の項》

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