妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

邪鬼

じゃき #5005

邪鬼

じゃき

人に祟りをする神、悪しき怨霊、妖怪等。
を妨げ正を害する邪の鬼類をいう。
人の功徳を奪い、慧命を害うとされる鬼魅、天界の悪霊の類がこれである。
法華経陀羅尼品夜叉・羅刹・富単那・吉蔗・毘陀羅・犍駄・烏摩勒伽・阿跋摩羅・夜叉吉蔗・人吉蔗などの名が出ているのは狭義の邪鬼で、広義にいう場合は修羅・摩衆・魔王の類も入ることになる。
遺文『顕仏未来記』(定七三九頁)に述べてあることは正法千年には、在世において法華経に結縁した者が生れるが故に、教と行は小乗であっても証を得ることができる。 像法千年には、在世結縁の者が少ない故に、権大乗の教行によって十方の浄土に生れることができる。 しかし末法に入ると、小乗も権大乗も得益無く、皆その宗我に執らわれ、小をもって大を打ち、権をもって実を破るような謗法の者が充満することになる。 教によって却て悪道に墮ちる者が大地微塵の数よりも多いのは、善神が国を捨て去ったので、王臣比丘比丘尼等の身心に邪天邪鬼が入り込んで法華経の行者を罵詈する謗法の者が横行するようになるからであると述べている。 しかし実大乗の法華経に帰依すれぱ、諸天善神並に地涌千界の菩薩が来って行者を守護すると説かれている。
《『遺文辞典』歴史篇「邪鬼」の項》

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