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理同事勝

りどうじしょう #4117

理同事勝

りどうじしょう

台密(比叡山の真言)の義。
『法華経』と『大日経』とを比較するとき、法華経に説く諸法実相一念三千の教理と『大日経』等に説く阿字本不生の理とは同じであるが、実相を具体的に自己に顕現する事相を説く面で『大日経』は印(印契、仏・菩薩の悟りの内容を表示する外相)と真言(仏・菩薩の誓や徳を示す秘密語)を説くが、法華経はこれを説かないから『大日経』の方が勝れているとする説。
善無畏・一行の『大日経義釈』の説に基づき、円仁が『金剛頂経疏』、『蘇悉地経疏』で顕密二教判を立ててこれを主張し、円珍安然がこれを継承し大成した。
日蓮聖人の台密批判は、この理同事勝論の誤りを指摘することを中心とする。
聖人は印・真言と二乗作仏久遠実成の価値とを比較し、一念三千を説かない『大日経』には成仏の義が成立せず、一念三千を説く法華経こそが事理倶に備わった真実の経であると批判を展開する(『小乗大乗分別鈔』等)。
《『遺文辞典』教学篇「理同事勝」の項、『日蓮辞典』「理同事勝」の項》

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