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供養

くよう #610

供養

くよう

供えしむける供給と、尊敬の心をもって奉仕する奉養、供給奉養が供養である。
供養は大別して色供養と心供養の二種、行為・方法としては身・口・意の三業をもってする。
供養の対象は仏・法・僧の三宝を中心とするが、先祖の霊に対する先祖供養・追善供養もある。
供物と敬称する供物のうち、衣食・飲食・臥具・湯薬が四事供養として釈尊の僧団にほどこされていた。
法華経には十種供養が説かれ、花・香・珞瓔(ようらく)・抹香・塗香(ずこう)・焼香・繒蓋(ぞうかい)(仏殿を荘厳する絹の天蓋)・幢幡(どうばん)(仏堂を飾る旗)・衣服・伎楽である。 を恭敬し讃歎し礼拝するための品々である。
こうして供養は精神的崇敬の態度を物に託して表す色供養によって仏・法・僧三宝に奉仕し、仏法興隆を支えた。
供養は尊崇渇仰の信仰心の流露であるから心供養にほからならない。
日蓮聖人も信徒たちからの供養によって経済的裏付を得て講学布教に挺身した。 「民のほねをくだける白米、人の血をしぼれるが如くなるふるさけ」(『松野殿御返』定一五〇一頁)などと心を尽して供養に感謝し、「みなみなのものをくり給て法華経にまいらせて候」(『種種物御消息』定一五二九頁)と報謝の手紙を差し出した。 供養によって「一百よ人の人を山中にやしなひて」(『曽谷殿御返』定一六六四頁)とも報じている。
また施餓鬼供養・開眼供養などの仏教行がある。
《『遺文辞典』歴史篇「供養」の項、『日蓮辞典』「供養」の項、中村錬敬『日蓮聖人と諸人供養』、『日蓮聖人大事典』「日蓮聖人と供養の品・衣食住」の項》

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