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結婚式

けっこんしき #4449

結婚式

けっこんしき

宗定法要式』(平成二三年改訂再版)一六四頁に式次第及び式文等が載せてある。
御宝前の荘厳・供物等については、三具足五具足いずれでもよく、供花は松の立華もしくは御祝の式にふさわしく案配することである。
供物は紅白餅一重、御酒、菓子、五穀、勝栗、椎茸、千瓢、昆布、鰹節などを用意するとよい。 式場の座配は左図のようである。
なお、宗定法要式所載の式次第では相当の時間を要するので、現在、池上本門寺結婚式場で行っている式次第(1)を挙げてみる。 また、式場の座配は座配図(2)のようである。
そして酒を入れた瓶子一対、銚子は男蝶女蝶、土器は三重ね(塗りの三重ね盃でも可)を各々三方に盛っておく。 しかし、盃は台付の三重ねならば三方は不要である。
また、両親族席には、人数に合わせて四方紙(紙の四方に紅を引いた紙)を敷いた片木盆に親族盃用の土器をのせて用意しておく(片木盆がに合わなければ、四方紙に直してもよい)。
次に諸役については、式長は戒師ともいい、婚姻の成立を諸仏諸尊に奉告し、新郎新婦に対しては仏教徒としての基本的戒律(仏法三宝を篤く敬い、教えに帰依すること)を守ることを誓わせ、結婚生活が、安穏であるように祈る役。 式監は、ふつう司会者を兼ねており、左右両名の侍者を督励して式の円滑な進行をはかる役。 侍者は(得度式に準じて阿闍梨と呼ぶこともある)式長の介添をつとめ、また、盃礼、親族盃礼のには銚子をすすめる役もつとめる。
なお、盃礼のことに関しては(第一巡)式長、新郎、新婦(第二巡)式長、新婦、新郎(第三巡)式長、新郎、新婦、三巡して全盃を御宝前に納めるという式(『宗定日蓮宗法要式平成版』一六八頁)をはじめ幾通りかの法があり、地方による慣習によっても異なるので、いずれを正式と決するには至っていない。

結婚式次第(1)
一、一同着席(介添ー新郎新婦・媒酌人に式次第を説明、式の始まる五分前に参列者を案内、一同着席)
一、初  楽(楽が流れる中に介添は新郎新婦・媒酌人を案内、着席後、式長、阿闍梨入場一拝、楽が止る)
一、開式の詞(式監)「ただ今より本日の吉辰をトし、○○○○様、ご夫妻のご媒酌により、新郎 ○○○○様、新婦 ○○○○様、ご両名の結婚式をとり行います」。 (以下~~、式監発声)
一、勧  請(式長)「南無輪円具足十界未曽有大曼茶羅御本尊、南無末法正導師高祖日蓮大菩薩寺、悉皆慈悲 影現道場 知見照鑑」
一、久遠偈(式長、阿闍梨)「我が此の土は安穏にして、付人常に充満せり。 園林諸の堂閣種々の宝をもって荘厳し、宝樹華果多くして衆生の遊楽する所なり。 諸鼓を撃って常に諸の伎楽を作し、曼陀羅華を雨して及び大衆に散ず」
一、奉告文(式長)「維時、昭和○○○年○月○日、○○○○、○○○○、縁茲に熟し、本化の正儀に則りて婚姻の大礼を挙ぐ。 伏して願わくは上来勧請の仏祖三宝証知照鑑を垂れ、新郎新婦をして異体同心にして琴瑟合和し、夫婦の大道をして地の如く長久ならしめ給わんことを。 ○○山○○寺式長○○○○敬白」
一、中  楽(念珠授与がすんだら止める。 ー介添は新郎新婦に「どうぞお立ち下さい」とうながす)
一、盃  礼(阿闍梨①は念珠と祖訓の三方を阿闍梨②は盃等の三方をもって式長に随行、新郎新婦の前へ進む、式監が盃の指図をし、阿闍梨1122で注ぐ)
一、念珠授与(阿闍梨①②が念珠を式長に、式長が新夫婦の左手へかける。 以後新夫婦は合掌
一、祖  訓(新夫婦に式長が言い聞かせるように)「日蓮大聖人、池上御兄弟に賜りたる御書に云く、今二人の人々は一人も欠けなば成ずべからず。 たとえば鳥の二つの羽、人の両眼の如し。 これひとえに今生ばかりのにはあらず、生々世々に影と身と、花と果と根と葉との如くにておわするぞかし、夫と妻とはかくの如し、と」。 (①は祖訓をもどし念珠を入れていた三方を②は盃の入っている三方をもって式長に随行、ご宝前へ三方をもどしてから自席へ戻る
一、献  華(式長等がもどり始めたら介添が新婦の褄をとってやり、新郎は献華用の花をもって新婦と共に御宝前へ出て献華)
一、指輪交換(ついでご宝前にて交換、指輪一つの場合はー指輪贈呈というー)阿闍梨①は誓いの詞を新郎に取って渡す。 読み終ったら供える。
一、誓いの詞 未発声「私たち二人は今日の佳き日に、○○山○○寺において結婚の式典を挙げました。 これからはみの教えに従い、お互いに深い愛情と理解をもって、末永く苦楽を共にし、幸せな庭を築くことを誓います。 令和○○年○月○日 夫 ○○○○」
      妻発声「妻 ○○」(介添ー新夫婦がもどったら新婦に「どうぞおかけ下さい)とすすめる
一、中  楽(式長・親族・媒酌人・新夫婦の盃に注ぎ終り、ご宝前へ阿闍梨がもどっているに止める)
一、親族固めの盃(二席からご宝前へ出、式長は盃を、①②は銚子をもって向き直り、①②で式長に注ぎ、別れて親族・媒酌人・新夫婦に注ぐ。 介添は注ぎ始めたら新夫婦用の盃を運び、盃が終ったらすぐさげる)
式監ー注ぎ始め介添が下ったら「ただ今より親族固めのお盃を行います。 皆様にお注ぎするまでお待ち下さい」(注ぎ終り阿闍梨がもどっているに)「どうぞ皆様、お盃をとってお立ち下さい」(介添は新婦を立たせる)
 式長ー「本日の佳き日を期して、ご両、いく久しくお栄えになられますことをお祈り申し上げます。 おめでとうございます」。 (式監・介添「おめでとうごぜいます」)(固めの盃が終ってから式監ー「ご親族の方はどうぞご着席下さい、ご新郎、ご新婦は盃をお置き下さい」)
一、授  証(式長の盃を②がもどし、①は允可証の三方をもち、①②が式長に随行して新夫婦の前へ、介添は媒酌人をうながして新夫婦の横へ立たせる)(①が三方の允可証を式長へ渡す)式長「正婚允可証、夫 ○○○○、妻 ○○、右者日蓮宗の儀式により、○○寺に於て婚姻の式典を挙行したることを証す。 令和○○年○月○日、日蓮宗○○山○○寺住職 ○○○○」(証を新郎へ渡す、新郎は媒酌人(男)へ、媒酌人は持って席へもどり、新夫婦と着席する。 介添は新婦をかけさせる。 ①はカラの三方をもち②と随行してご宝前へもどる)式監ー式長等がもどっている間に「ご一同合掌
一、証  明(式長・阿闍梨)「そのに宝塔の中より 付大音声を出して歎めて言く、哉、釈迦牟尼世尊、よく平等大慧、教菩薩法仏所護念の妙法華経を以て大衆の為に説き給う。 是くの如し是くの如し釈迦牟尼世尊。 所説の如きは皆是れ真実なり」
一、玄題三唱(全員)南無妙法蓮華経南無妙法蓮華経南無妙法蓮華経
一、祝  祷(式長)「ここに式典を挙ぐるところの夫 ○○○○、妻 ○○、身体健全 運隆昌 子孫長久 一切無障碍 願以此功徳 普及於一切 我等与衆生 皆倶成仏道
一、納  楽(式長・阿闍梨、一拝の後、退場、退場し終ったら止める)
一、納式の詞(式監)「合掌をお納め下さい。 これをもちまして、ご両結婚式をめでたく申し納めました。 ここにご両のご繁栄を心よりお祈り申し上げます。 本日は誠におめでとうございました」
  介添ー「おめでとうございました。 お写真をお撮りいたしますので、ただ今より写場へご案内致します。 どうぞ」

式長一名、式監一名、阿闍梨二名、介添一~二名
                      以 上

図版


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