得度式
得度式
とくどしき
剃髪染衣して仏門に入る時の儀式。
原始教団に於ては王、臣、ならびに盲、聾をはじめ身体に障がいのある者、老人、小児等の出家得度は、戒律によって許されなかった。
そして仏教が中国を経て日本に伝来する頃になると、僧侶の数は次第にふえたが「年分度者」の制など朝廷の統制下に置かれて僧侶の数も制約を受けていた。
そして平安、鎌倉時代と次第に仏教は盛んになり、その頃には朝廷の制約を受けず、自由に僧になる者がふえた。
更に江戸時代まで下ると、各宗派が教団としての基礎固めを終って、本来の関係を確立するに至り、各宗派に於て門流、本末などによって、師弟関係を明確にするために、得度式の制を定めるようになった。
この時期に於ては本宗でも、諸本山、門流等に於て、それぞれの得度式行儀が行われたものと思われるが、現行の得度式は優陀那院日輝(一八〇〇-五九)が定めた『得度式行儀』によっている。
《『充洽園全集』第二編、『宗定日蓮宗法要式』平成版》