妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

平等大慧

びょうどうだいえ #2003

平等大慧

びょうどうだいえ

法華経見宝塔品には「善哉善哉、釈迦牟尼世尊、能く平等大慧・教菩薩法・仏所護念の妙法華経を以て大衆の為に説きたまふ」と説かれている。また、方便品には「自から無上道大乗平等の法を証して」とあり、平等大慧が示されている。
平等大慧一乗妙法蓮華経」と称するごとく、妙法蓮華経は久遠釈尊の平等大慧であり、我らは妙法蓮華経の受持によって、釈尊の平等大慧を受領するのである。
なお薬草喩品には三草二木喩によって、真に平等なれども受けとる側は差別的に受け取るとし、の平等の大智慧は差別平等、平等差別であると説く。
万物は別々のもの(差別)として存在する現象世界の姿と、それをの平等の大智慧からみれば、あるいは差別平等であり、また万物それぞれの差別は差別としてありながら(平等差別)、法の立場からは平等である。
一般で使う「平等」は差別がある前提だが、は差別の見解を離れた上での平等を説く。
「大慧」とは、『秋元御書』に「信心のこゝろ全ければ平等大慧の智水乾く事なし」(定一七三一)、また前掲の見宝塔品第十一の文、さらに『法華文句第八卷下「平等大慧、即是諸仏智慧」とあるように、釈迦牟尼仏の衆生を導く智慧のこと。
《『遺文辞典』教学篇「平等大慧」の項、『日蓮辞典』「平等大慧」の項》

← 事典トップ