合掌
合掌
がっしょう
左右の掌を合わせて礼拝することで、合爪とも書く。
インド、ベトナム、タイを始め南方の仏教国では、僧俗を問わず日常の礼法として行われており、インドでは右手を神聖な手、左手は不浄な手として使い分けられているが、この両手を合せることは聖なるものと合一するという心を表すものである。
合掌の典拠を経文に求めれば「合掌以敬心」(方便品)、「合掌頂受」(信解品)、「一心合掌瞻仰尊顔」(神力品)などを始め随処に出てくる。
これは合掌が仏を礼拝して恭敬の心を表すに最も相応しいからであるといえよう。
古歌にも「右ほとけ 左衆生と合わす手の うちぞゆかしき 南無のひと声」と、その心得を教えている。
なお、合掌には種々の型があるが、本宗で用いている型は十二合掌の内、「堅実心合掌」にあたるもので、十指爪掌をぴったり合わせて、中指の先を咽喉の高さにして、両拇指の第一関節を軽く鳩尾の辺につけた形をとるものである。
《『遺文辞典』歴史篇「合掌」の項、『岩波仏教辞典』『図説仏教語大辞典』「合掌」の項》