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十三問答抄

じゅうさんもんどうしょう #908

十三問答抄

じゅうさんもんどうしょう

二巻。 慶林院日隆(一三八五-一四六四)著。 正本は尼崎本興寺にあり。
永享七年(一四三五)静岡県岡宮光長寺の本果日朝が京都本能寺に日隆を訪い、八品所顕の宗義を論じて共鳴するところ多く、人呼んで西隆東朝という。 本書はこの砌の日朝の質疑に応答したものといわれる。 『宗全』三巻収。
内容は上巻に八番問答、下巻に五番問答を収め、
(1)在世下種事(下種は必ず本因妙上行菩薩の所作)、
(2)迹門妙法五字顕耶事(顕本已後は迹妙なし)、
(3)四重三種法華事(根本・隠密・顕説の三種法華中、顕説の中の本門法華を最初下種の法華とす)、
(4)此経唯論二妙寺(迹門相待妙は爾前に通じ、本門相待妙は永異諸経)、
(5)不軽本迹兼備耶事(不軽菩薩の本門の体内には万徳を具する故に迹門四一をも備う)、
(6)兼徳迹門法之事(『玄義』本利益妙に四句付属を説き終わって兼徳迹門法というは本門付属の裏に迹門付属を兼徳する意ならず)、
(7)文句十云或用舎利釈事(寿量品の遣使還告を或用神通或用舎利と妙楽が釈した底意は破文、今用四依菩薩を正釈とす)、
(8)序品首題之事(本門八品上行付属の首題なり)、
(9)安楽行品於後末世之事(不軽折伏の家の安楽摂受なり)、
(10)勧発品後五百歳普賢行(茂原日護の普賢行)、
(11)随喜品五十展転最後人位事(天台は観行即とすれど、日蓮聖人は名字とす)、
(12)定亦能転(天台は世間の殺盗婬妄等に約し、日蓮聖人は信毀に約す)、
(13)当家受戒作法事(『本門戒体鈔』『十法界鈔』等に依るべきこと)
の十三問答が記されている。

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