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三種法華

さんしゅほっけ #214

三種法華

さんしゅほっけ

根本法華・隠密法華・顕説法華の三種をいう。
最澄の代表的教判
の教えは一仏乗一乗)におさまるから全ての教説は法華の教えであって一乗教のほかに教えはないと法華経の最も勝れていることを説く教判
根本法華は仏の内証、隠密法華は一乗の名を隠した法華以外の一切の教えをいい、顕説法華は唯一乗を説く法華経とし、仏の内証は一乗真実の法華であるとして根本法華と呼んだ。
法華経方便品の「一仏乗に於て分別して三と説きたもう」を説くに当って、法相宗の徳一の一乗方便三乗真実説に対して最澄は三種の法華をたてた。 『守護国界章』巻上に「夫れ於一仏乗とは根本の法華なり。 分別説三とは隠密の法華なり。 唯一仏乗とは顕説の法華なり。 妙法華之外更に一句の経無く、唯一乗之外更に余乗等無し」と説かれている。
この教判の思想的淵源は法蔵の華厳思想や嘉祥大師吉蔵の二種法華説(密説法華・顕説法華)と三種法輪説(根本法輪・枝末法輪・摂末帰本法輪)など華厳教学の影響下の教判といわれる。
法華に密教を導入した円仁三種法華を一大円教論に解した。
日蓮聖人には『一代五時継図』(定二四二二頁、三宝寺本)に「妙法之外更に一句の経無し」の一文があるだけで、この教判が円体無殊教判に近いということで依用しなかったと推されている。
のちの中古天台になると、三種法華四重興廃と結びつき、仏意(ぶつち)の根本法華は法華本迹未分天真独朗の観心であると説くに至った。
《『遺文辞典』教学篇「三種法華(さんしゅのほっけ)」「根本法華」「顕説法華」の項、『日蓮辞典』「三種法華」の項》

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