けんしげんごう
「使を遣わして還って告ぐ」と読む。
「寿量品」に説かれる良医の譬えのなかにでてくる語句である。
毒によって本心を失える子供達に、父である良医が方便(父が背喪した)を設け、使を遣わして環って子供達に「父が死んだ」と告げた。
その結果、子供達はびっくりして父の遺言通りに解毒剤を飲み本心にかえったという譬え話がとかれる。
ここにでてくる父とは教主釈尊、本心を失える子供達は末法の凡夫である。
日蓮聖人は『観心本尊抄』(定七一六頁)において、「遣使還告」とは人四依であるが、末法においては地涌の菩薩であるとしている。
《『遺文辞典』教学篇「遣使還告」の項、『日蓮辞典』「遣使還告」の項》