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教主

きょうしゅ #2312

教主

きょうしゅ

化の主尊、教法の説き手、即ち釈尊のこと。
教はすべて釈尊の説かれたものであるから、釈尊教主とし、大恩教主と呼ぶ。
しかし後世に至ると、宗派によって身観に異なりを生じ、教主の身格についても諸説がある。
密教では『大日経』の教主を大日如来とし、また華厳宗では『華厳経』の教主を十身具足の毘盧舎那仏とし、浄土教では阿弥陀仏教主とする等である。
これに対して日蓮聖人は法華経本門寿量品の仏を教主とする。 そして三世十方の諸仏はすべて本門寿量品の教主釈尊の分身、所従であり、諸大菩薩はみな弟子である(『開目抄』『法華取要抄』)。
かくして諸諸経は本門教主釈尊のもとに統一されたのである。
本門教主釈尊の超勝性は、久遠という釈尊自身の本地の問題と共に、娑婆世界有縁の釈尊の主・師・親三徳具足の指導性・教導性において、衆生の救済が実現するからである。 三徳具足するのは唯釈尊一仏のみであるから、我々は釈尊を真の教主と仰ぐのである。
日蓮聖人はこのような仏陀観に立って、教主釈尊を蔑ろにする諸宗に対して「寿量品を知らざる諸宗の者は畜に同じ。 不知恩の者なり」(『開目抄』)と厳しい批判を加えている。
《『遺文辞典』教学篇「教主」の項、『日蓮辞典』「教主」の項》

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