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四依

しえ #1120

四依

しえ

依り所とすべき四のもので、人四依と法四依がある。
四依とは『涅槃経四依品に「人あり、世に出で煩悩を具す、これを第一と名づく。 須陀洹の人、斯陀含の人、これを第二と名づく。 阿那含の人、これを第三と名づく。 阿羅漢の人、これを第四と名づく」と説かれている。 ち、凡位の三賢四善根を初依、聖位の初果である須陀洹と二果の斯陀含を二依、三果阿那含を三依、四果の阿羅漢四依とし、この四種類の人格者が正法を護持して世の人々を利益するのである。
日蓮聖人は『観心本尊抄』に法華経寿量品の「遣使還告」を「四依に四種類有り。 小乗四依は多分は正法の前の五百年に出現す。 大乗四依は多分は正法の後の五百年に出現す。 三に迹門四依は多分は像法一千年・少分は末法の初なり。 四に本門四依地涌千界は末法の始に必ず出現すべし。 今の遣使還告は地涌なり」(定七一六-七頁)と釈し、小乗・大乗・迹門・本門の四依を説かれた。 小乗四依は正法の前五百年に出現し世間を利益する迦葉・阿難等の人々、大乗の四依は正法の後五百年に出現し、自行化他の菩薩行を修す馬鳴・龍樹・天親らの人々、迹門の四依は像法千年と少分末法の始に出現し、迹面本裏の法華経を弘通する天台・妙楽・伝教ら、本門の四依末法の始に出現し釈尊の本意である本門の法華経を弘通して衆生を利益する地涌の大菩薩である。 「遣使還告」とは寿量品の良医の喩に説かれる命を蒙むった使者を指す。 久遠釈尊末法に遣わされた特使とは滅後弘経の付属を受けた地涌の大菩薩にほかならない。 日蓮聖人はこの本門四依本化地涌の自覚に立ち、法華経弘通に身命を捧げられた。
四依とは『涅槃経』四依品に「法に依って人に依らざれ、義に依って語に依らざれ、智に依って識に依らざれ、了義経に依って不了義経に依らざれ」と説かれている。 日蓮聖人は依り所とすべき法・義・智・了義経とは一切経の頂上にある法華経であり、「人に依らざれ」の文はを除く一切の人師を指すと釈された。 法四依一代聖教を観る上での基本的なあり方を説示するもので、聖人は常に経文に随順して経の勝劣を判ずる態を厳守された。 つまり、法四依は依り所とすべき教法(法華経)であり、人四依はこれを弘むべき仏の使いであるゆえに、人四依は法四依によって生き、法四依は人四依によって弘通され衆生を利益する。
《『遺文辞典』教学篇「四依」の項、『日蓮辞典』「四依」の項》

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