ふりょうぎきょう
仏法の真理が完全明瞭に説き尽くされている経典を了義経というのに対し、いまだ不徹底で、衆生の理解度に応じて方便として示された教えを説く経典を不了義経という。
日蓮聖人は法華教以外の諸経をすべて不了義経とする。『報恩抄』には、「此経に又云、依了義経不依不了義経等[云云]。此経に指ところ了義経と申は法華経、不了義経と申は華厳経・大日経・涅槃経等の已今当の一切経なり」(定一一九四頁)とあり、法華経を唯一絶対の了義経とし、余のすべての諸経を不了義経としている。
《『遺文辞典』教学篇「不了義経」「四依(しえ)」の項》