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日本大蔵経

にほんだいぞうきょう #2752

日本大蔵経

にほんだいぞうきょう

インド・中撰述を集めた大蔵経は早くから刊行されていたが、日本撰述の大蔵経がなかったためインド・中撰述の『卍大蔵経』・『大日本続蔵経』の出版のあとに『大日本続蔵経』の第二輯として日本撰述部である『大日本大蔵経』の出版が明治四〇年(一九〇七)に計画された。
この計画方針は日本仏各宗の開祖派祖の撰述類を網羅し、かつ高僧碩学の傑作にして、その宗の典範となるものを彙輯するために九四五部二二〇〇巻の章疏を集め、全部に句読点、送り仮名をつけ、洋装菊版四八巻に収め、解題二巻、目録・索引一巻、計五一巻が大正一〇年(一九二一)までに出版された。
この『日本大蔵経』と相前後して、別の出版社から『大日本仏教全書』が刊行された。
大日本仏教全書』の方は歴史関係書・稀覯(きこう)書が多く集められているのに対し、この『日本大蔵経』は、各宗の基本的文献の網羅という面に重点が置かれている。
しかも『日本大蔵経』には他の叢書にない修験道関係の秘伝・秘書類が収録されている。
ところが残念なことに日本仏教にとってもっとも大事である鎌倉期の禅宗・浄土諸宗・日蓮宗関係のものは収録されなかったのである。
そこで新たに禅宗章疏・浄土諸宗章疏・法華宗章疏を加え、旧判を整し、新解題・索引を付して全一〇〇巻として、昭和五三年(一九七八)に刊行された。
以下その内容を紹介する。

経蔵部 三三巻〕一-五、華厳部章疏。
六-一六、方等部章疏。
一七・一八、趣経釈章疏。
一九・二〇、般若部章疏。
二一-二六、法華部章疏。
二六-三三、密教部章疏。

〔律蔵部 八巻〕三四-四〇、大乗律章疏。
四〇・四一、小乗律章疏。

〔論蔵部 一六巻〕四二-四四、大乗起信論章疏。
四四-四八、真言密教論章疏。
四八-五〇、諸大乗論章疏。
五一-五三、三論章疏。
五四、掌珍智宗論章疏。
五五-五八、唯識論章疏。
五八、金七十論章疏。
五九、勝宗十句義論章疏。
六離合釈章疏。

宗典部 三七巻〕六〇-六二、三論宗章疏。
六二-六五、法相宗章疏。
六六-七一、宗章疏。
七二-七五、華厳宗章疏。
七五-七九、天台宗顕教章疏。
七九-八四、天台宗密教章疏。
八四・八五、真言宗相章疏。
八六-八八、禅宗章疏。
八九-九一、浄土宗章疏。
九一、法華宗章疏。
九二-九六、修験道章疏。
九七-九九、新解題。
一〇〇、目録・索引。

 なお法華宗章疏に収録されているものは『守護国家論』『立正安国論』『教機時国抄』『法華題目抄』『開目抄』『観心本尊抄』『法華取要抄』『撰時抄』『報恩抄』である。
『新版教学辞典』『岩波辞典』「大蔵経」の項

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