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十二天神

じゅうにてんじん #911

十二天神

じゅうにてんじん

供養十二威徳天報恩品にある。
十二天神が一切の天竜鬼神星宿冥官を総摂する。
十二とは、
(1)地=地上の諸神の主・下方、
(2)水=川流江河大海の諸神、竜衆の主・西方、
(3)火=諸の火神、持明神、仙衆の主・東南方、
(4)風=諸の風神、無形流行神の主・西北方、
(5)伊舎那(第六)=諸の衆の主・東北方、
(6)帝釈天=須弥諸山の鬼の主・東方、
(7)焔摩=五道の冥官、太山府君(たいせんぶくん)、司命、行疫神、餓鬼の主・南方、
(8)梵天=色界の諸の主・上方、
(9)毘沙門天=諸の夜叉、呑食鬼神の主・北方、
(10)羅刹天=諸の羅刹、食血鬼の主・西南方、
(11)日=星衆、七曜、九曜、遊の一切の光神の主、
(12)月=住空の二十八宿十二宮神、一切の宿衆の主。
護世の八方に上下方、日月の諸が加わって十二と称するのである。
この十二天神供養すれば、一切の天竜、鬼神、星宿、冥官は自ら随従してこれを受け、土安穏、万民快楽する。 そして一切衆生は地水火風日月諸天の精によって内外の養育を受けているのであるから、これらの天神を恭敬し供養して、息災延命を祈るべきである。 衆生が四大不調となって種々の病に罹り、あるいは鬼に著され寿命を減損する等は、皆この神恩を忘れて非道を行ずるからである。
またこの十二神は往古の諸で、衆生化のために来臨影現せられたのであるから、相貌について是非を論じてはならない。
この天神の像の前で、妙経を講読する時、諸神は大歓喜を得、衆生も倶に歓喜して、一切世出世は悉くみな円満であるといわれている。 聖人は『祈祷鈔」(定六七二頁)に「帝釈梵天摩醯首羅(伊舎那天)四天王日天月天江神・河神・山神等も皆法華経の会上の諸尊也」(取意)と。 『秋元殿御返』(定四〇六頁)に法華経に「諸昼夜に常に法の為の故に之を衛護す云云。 又云くの諸の童子以て給使を為し。 (略)諸とは梵天・帝釈・日月・四大天王等也。 法とは法華経也。 童子とは七曜二十八宿摩利支天等也」と。 また『行者天守護鈔』(定二四六頁)、『諸法実相鈔』(定七二六頁)、『種種御振舞御書』(定九六九頁)、『四条金吾釈迦仏供養事』(定一一八四頁)、『四条金吾殿御返事』(定一六八五頁)等に示されたように、十二天への供養は法華経に勝るものはない。
《『遺文辞典』教学篇「十二天」の項、『岩波教辞典』「十二」の項》

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