妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

星宿

せいしゅく #3230

星宿

せいしゅく

「しょうしゅく」とも読む
星の位置を表すための球上の区画である。
では天球上の星を二十八宿に分けたものである。ほしのやどり、星座に相当するが、単に星のことをいう場合もある。また星宿という二十八宿の中の一宿名でもある。
日蓮聖人の『行者仏天守護鈔』(定二四六頁)に「日月・星宿四大天王」とある星宿は二十八宿のことであり『上野殿母尼御前御返事』(定一八一三頁)の「一切の四天王・一切の星宿・一切の日月」とあるのは、前文に「には星の如く」とあって、ほしのやどりではなく「星」のことを指しているのである。
またこのことは宿曜ともいい、一切吉凶の相は宿曜に現れ、かつ星宿の運行によって人界個人の運命が予知されるとする印度の星占法で、二十八宿、十二宮、七曜星等の別を立てている。
文殊師利菩薩及諸仙所説吉凶時日善悪宿曜経』上下(国訳秘密儀軌)によると、二十八宿は、角宿・亢宿・民宿・房宿・心宿・尾宿・箕宿・斗宿・牛宿・女宿・虚宿・危宿・室宿・壁宿・奎宿・婁宿・胃宿・昂宿・畢宿・觜宿・参宿・井宿・鬼宿・柳宿・星宿・張宿・翼宿・軫宿の二十八であり、十二宮を郡とすれば二十八宿は郡の中の村のようなもので、日月その他の遊星が皆ここを運行するのである。
十二宮は第一羊宮・第二牛宮・第三男女宮・第四蟹宮・第五獅子宮・第六女宮・第七秤宮・第八蠍宮・第九弓宮・第十摩竭宮・第十一瓶宮・第十二魚宮となっている。
ここを巡ぐる七曜とは日月と五星を指す。
日曜星は太陽を指し、月曜星とは太陰ち月のことであり、火曜星は熒惑、水曜星は辰星、木曜星は歳星、金曜星は太白星、土曜星は鎮星をいう。
一方古くから星曼荼羅があり、室町時代には密教の北斗七星法の絵曼荼羅に、道教の泰山府君が画き加えられたり、台密の山王曼荼羅には七星の下に山王七社明神が描かれている。
北斗七星は「武曲・廉貞・文曲・禄存・巨門・貪狼(とんろう)・破軍」の七星である。
前述の七曜星に羅睺星、計都星を加えたものが九曜星であるが、『宿曜経』の「七曜星」とはその配列も意味も違うのである。
その他日蓮聖人は明星・慧星・鬼星・輪星・風星・刀(てう)星・国主星・三公星・百官星・それら八万四千の諸星の星宿を挙げられている。
《『遺文辞典』歴史篇「星宿」の項》

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