妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

本尊図集

ほんぞんずしゅう #3393

本尊図集

ほんぞんずしゅう

(一)日蓮聖人の図顕された大曼荼羅本尊を集録したものをいう。
(1)『妙宗先哲本尊鑑』。 村上有信居士纂輯。 明治一七年(一八八四)一月、村上勘兵衛刊。 身延所蔵の御本尊一九幅を収録。
(2)『御本尊写真版帖』(または『御本尊写真帳』とも)。 加藤文雄編。 明治三九年(一九〇六)八月、日宗新報社刊。 身延山三世遠沾院日亨が臨写した身延所蔵二二幅・保田妙本寺所蔵一幅・佐渡妙宣寺所蔵三幅・中山法華経寺所蔵一幅・村松海長寺所蔵一幅、合計二八幅を印行したもので明治八年焼失の身延所蔵本尊を知る貴重なものである。 なお(1)の一九幅の内、一五幅がこれに収録されている。
(3)『御本尊写真鑑』一巻。 稲田海素編。 大正元年(一九一二)一二月、須原屋書店刊。 妙顕寺・本圀寺・妙覚寺・本隆寺・本法寺・立本寺・頂妙寺の京都諸山所蔵一五幅、中山法華経寺旧蔵模写一幅を収録する。
(4)『日蓮大聖人真蹟』第一部「御本尊集」。 片岡随喜編。 昭和二七年(一九五二)四月二八日、立正安国会発行。 昭和三年二月から同一〇年二月にかけて蒐集した総計一二三幅を図顕の年代順に収録する。 なおこれは昭和四九年一〇月一三日『御本尊集』(山中喜八編)として縮刷補訂し再版された。
(5)「日蓮聖人曼荼羅図集」山中喜八解説。 昭和二九年一〇月一三日発行、『大崎学報』第一〇二号所収。 立正大学開校五〇周年を記念して出版された『大崎学報』特輯号に鈴木一成解説の「日蓮聖人消息花押集」と共に収録されている。 御本尊を九部門一二八種類に細分しその特徴を解説している。
(6)『御本尊鑑』。 藤井雄編。 昭和四五年一一月二一日、身延山久遠寺発行。 身延山所蔵の『御本尊鑑』(遠沾院日亨が臨写した宗祖御本尊の集成本)を底本とし、堀之内妙法寺所蔵の亨寿院日観の臨写本(『宗祖本尊録』)を照合補訂したもので、身延所蔵二五幅、中山法華経寺所蔵五幅、佐渡妙宣寺所蔵三幅、保田妙本寺所蔵一幅の総計三四幅を収録する。
(7)『日蓮聖人真蹟集成』第一〇巻、日蓮聖人真蹟集成法蔵館編集部編。 昭和五二年一二月二五日、法蔵館発行、(4)の『御本尊集』をそのまま刊行したもので図顕の年代順に配列し総計一二三幅を集録する。 公刊されている御本尊図集は以上の通りであるが、最近発見された御本尊として、小田原浄永寺所蔵一幅、香川県慈雲寺所蔵一幅があり、現在知られている御本尊の総数は一二五幅である。

(二)一般に本尊の図絵等を収録したものを指す。

【補記】
(4)の立正安国会発行「御本尊集」は一二三幅を収めるが、平成二年改訂版には四幅を追加した一二七幅が収録されている。この新加四幅は昭和六一年発行『日蓮聖人門下歴代大曼荼羅集成』(日蓮聖人本尊一五幅の図版を収録)からの転載という。平成二四年、中尾堯・寺尾英智編集の『日蓮聖人と法華の至宝 第一巻 曼荼羅本尊』(同朋舎メディアプラン)には保存修復を終えた五一幅の日蓮聖人本尊のカラー図版を収録するが、その中には『御本尊集』未収録の六幅が含まれている。以上一三三幅のほかにも日蓮聖人真蹟として紹介された本尊があり、岡元錬城によれば、その総数は一四二幅であるという。

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