妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

身延

みのぶ #4902

身延

みのぶ

山梨県南巨摩郡身延町に位置する。
また身延町の北部にそびえる身延山、およびその麓にある久遠寺、またはこれらの属する町の名をいう。
日蓮聖人の遺文に「甲州飯野御牧波木井の郷の内、身延の嶺」(定一三一二頁)とあり、あるいは「この身延の沢と申す処は甲斐国飯井野御牧三箇郷の内、波木井の郷の戌亥の隅にあたりて候」(定一六五一頁)ともあるように、往時は南部実長の領する波木井郷の北西の一隅、身延山およびその麓のごく小範囲をいったもののごとくである。
「蓑夫」と旧字したといい、『甲斐志』によれば、日蓮聖人によって「身延」と改められたという。
その名の由来については定かでない。
一伝に山の形相が、蓑を背負うものに似ているからという。
久遠寺が山号を身延山としたため、身延山久遠寺の発達と共に身延の名も次第に人口に膾炙し、久遠寺を中心とした地域も門前町として発展し現在に至っている。
行政上の区分としては、明治八年(一八七五)、身延山総門内外の三村を合併して身延村となり、昭和三〇年(一九五五)、下山村、大河内村、豊岡村を合せて現身延町となっている。
《『遺文辞典』歴史篇「身延・蓑夫」の項》

← 事典トップ