録内扶老
録内扶老
ろくないふろう
一五巻。
禅智院日好(一六五五-一七三四)撰。
享保一三年(一七二八)撰述。
『日蓮宗全書』所収。
本書の内容は日蓮聖人遺文の録内御書一三四鈔について、述作年代、述作の由来、題号釈、真蹟の所在等について解説し、本文は随文解釈の形態をとって、先行の各種遺文註釈書の業績を踏まえつつ、自義を展開し註釈を加えているが、文意・宗義の解釈において卓越した見解を発揮している。
日好は受派の日重教学を継承し、その摂折相資の立場から、不受派の日講の折伏主義に対して批判的見解を表明している。
本書は前に著した『録内拾遺』に比べ質量共に密度を増している。
《『遺文辞典』歴史篇「録内扶老」の項、小松邦彰・花野充道『日蓮の思想とその展開』(春秋社『シリーズ日蓮』二、高森大乗『昭和定本日蓮聖人遺文諸本対照総覧』山喜房仏書林》