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四種法身

ししゅほっしん #1167

四種法身

ししゅほっしん

真言宗所立の身観。
『瑜祇経』、『大日経』等により弘法大師は『弁顕密二教論』等でこの身観を立てた。
法身・受用法身・変化法身・等流法身をいう。
第一に自法身とは諸仏の真身にして、三世常恒に自身の内なる眷属のために三密法門を説く。 これに智の二身あり、法身本有本覚の胎蔵大日(『大日経開題』)、智法身は理に冥合せる智徳を表とする金剛界大日であるが、本来は智不二である。
第二に受用法身とはこれに自他二別あり、自受用法身とは上の智法身と体同じく、万徳を受用し自受法楽する身であり、他受用法身とは十地の菩薩(他)のために十方浄土に顕現して説法し、受用される。
第三に変化法身とは地前の菩薩・二乗・凡夫のために、浄土または娑婆世界に丈六の仏身を変現化作して三乗教を説き、教化する身をいう。
第四に等流法身とは九界の衆生を度するために、その性欲に応じて菩薩・二乗・天竜八部等の身を現じて化する身にして、等同流類の身であるから等流身と名づける。
四身説は『地経論』七、『成唯識論』一〇等にもあるが、四身を法身大日の一身の入出に外ならないと見るところに真言宗の独自性があり、仏の酬因得果よりも法身の働きに重点を置いた身観である。
台密では四種法身説を五大安然が採用して台密教学を一層多彩にした。 ち『教時義』等では等流法身に六道の衆生を収めて、十界迷悟ともに本来一であると説くのがそれである。

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