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弁顕密二教論

べんけんみつにきょうろん #2043

弁顕密二教論

べんけんみつにきょうろん

顕密論』『二論』とも称す。 空海(七七四-八三五)作。
本書は顕教密教との別を判釈したもので、顕密二教の優劣浅深を比較対照し、密教最勝を位置づける。
顕教とは法相・三論・華厳・天台の四大乗をいい、この四大乗の深遠な教理も密教に比べればはるかに劣弱で足元にも及ばない、という空海の主要義書。
十住心論』の十住心の竪の教判に対して、この『顕密二教論』を横の教判とする。
両書は「十住心・顕密二教論」とよばれ、日本真言宗成立の教義的基盤であり、日蓮聖人の真言批判の所破の対象となっている。
大学三郎殿御書』に「(弘法大師)帰朝の後、十住心・二教論之を注して世間に流布す。釈迦牟尼仏竝びに大日二仏の所説の勝劣之を定む。第一大日経・第二華厳経・第三法華経」(定一〇八二頁)とあり、法華経を劣経としたことを「愚んなり」と激しく論破している。
《『遺文辞典』歴史篇「二教論」の項、『大蔵経全解説大事典』「二四二七・弁顕密二教論」の項、『仏書解説大辞典』『岩波仏教辞典』「弁顕密二教論」の項》

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