顕密
顕密
けんみつ
(1)顕教と密教。
顕教とは顕露教、密教とは秘密教をいい、真言宗においてはこれをもって仏一代の聖教を判釈する(顕密二教判)。
(2)顕露と秘密。
天台宗の五時八教判のうち、化儀の四教に秘密不定と顕露不定がある。
秘密不定とは同一会座の機類が互いに相知らずに利益を受け、顕露不定は会座の機類が互いに相知り利益を受けることをいう。
また不定とは同一会座においても機類によって得益が一定でないことをいう。
(3)法華経迹門を顕露教、本門を秘密教とする。
『法華経』寿量品には「如来秘密神通之力」と説かれ、爾前迹門の教理と一線を画するゆえに、迹門の顕露の法に対し本門を秘密の法とする。
《『遺文辞典』教学篇「顕密」の項》