本有
本有
ほんぬ
もとから存すること(本有常住)、ありのままの本来の姿(本有不改、本有無作)をいう。
一般に仏教では悟り(仏)にいう場合と迷い(凡夫)にいう場合がある。
悟りについては、仏及びその教法については悟りの根底(本有覚体)、悟りの対象(本有実相)、悟りの状況(本有寂光)を顕し、仏法の本義を明らかにする。
また迷いについては人間が生まれてから死ぬまでの間(四有の一つ)を指し、その中で生じる煩悩や業の姿をいう。
日蓮宗では「本有三身」(定三八九頁)「本有無作の三身」(定一八六二頁)等と熟して無始無終の本仏を表し、「本有の三因」(定七一一頁)「本有の妙法蓮華経」(定七二五頁)等と熟して本法を表する場合が最も多い。
《『遺文辞典』教学篇「本有」の項、『日蓮辞典』『岩波仏教辞典』「本有」の項》