妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

未来成仏

みらいじょうぶつ #3320

未来成仏

みらいじょうぶつ

後生においてになること。
現在成仏即身成仏)に対する語。
日蓮聖人念仏信仰の他土往生を否定し、現実社会に正法を流布するところに個人および全体(国土)の成仏が実現するとされた。
妙法五字の受持による自然譲与の証や立正安国による土実現がそれである。
このような現在の成仏と共に聖人は後生の安心をしばしば述べられている。
『開目抄』には「日蓮が流は今生の小苦なればなげかしからず。後生には大楽をうくべければ大に悦ばし」(定六〇九頁)、『観心本尊抄副状』には「師弟共に霊山浄土に詣て三仏の顔貌を拝見したてまつらん」(定七二一頁)とある。
教主釈尊は三世にわたって衆生を利益したもう。
釈尊因行果徳具足の五字を受持することは釈尊の三世にわたる益を被ることである。
従って受持の信は三世にわたる益を現在として受領するものである。
現実社会に仏果を志向しつつ、死後の霊山往詣を願うのは、今生きている真実の証を、三世にわたって受得することであり、久遠釈尊の世界に生きるという永遠不滅の生がそこに実現するのである。
《『遺文辞典』教学篇「未来成仏・未来の成仏(みらいのじょうぶつ)」の項》

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