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本国土妙

ほんこくどみょう #3357

本国土妙

ほんこくどみょう

本門十妙の一。
天台大師が『法華玄義』巻七に他経に異なる法華経の妙義を一〇種に分別したものの一つで、法華経寿量品において開顕された久遠本仏本地所住の土が不可思議であることをいう。
寿量品には「是れよりこのかた、我常にこの娑婆世界に在って説法教化す。亦余処の百千万億那由佗阿僧祇の国に於ても衆生を導利す」と説かれている。
天台大師はこの経文を受けて「娑婆とは即ち本時の三土なり。此本時真応所栖の土を指す。(略)本時所栖の四土、是れ本国土妙なり」と釈している。
本門においては娑婆は本時の同居土、余処は本時の三土(方便土・実報土・寂光土)と開顕され、この四土相即円融の妙を本国土妙というのである。
日蓮聖人は『開目抄』に「此過去常顕るる時、諸仏皆釈尊の分身なり。(略)今爾前迹門にして十方を浄土とがうして、此土を穢土ととかれしを打かへして、此土は本土となり、十方の浄土は垂迹の穢土となる」(定五七六頁)と述べられている。
本門発迹顕本によって、諸仏の近の因果がうち破られて教主釈尊の遠の因果が開顕されるのであるが、これは仏の因果のみに限らず、国土もまた穢土を打返えして本土となるのである。
本門本尊を尊崇し、本門の題目を受持信行する行者所住の土は本国土妙である。
これを聖人は『観心本尊抄』に「今本時の娑婆世界は三災を離れ四劫を出たる常住の浄土なり。仏既に過去にも滅せず未来にも生ぜず。所化以て同体なり。此れ即ち己心の三千具足三種の世也」(定七一二頁)と説示されたのである。
《『遺文辞典』教学篇「本国土妙」「本迹の十妙(ほんじゃくのじゅうみょう)」の項、『日蓮辞典』「本国土妙」の項》

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