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開眼式

かいげんしき #5106

開眼式

かいげんしき

開眼とは開光点眼、または開光・開明・開光明などとも呼ばれ彫刻、鋳造、絵画その他の手法であらわされた菩薩諸天などのお姿に、法を以って供養し、五眼(肉眼・天眼・慧眼・法眼・仏眼)三智(一切智・道種智・一切種智)を備えた生身の仏菩薩とすることで、この意味から開眼式のことを入魂(たましい入れ)式ともいうのである。
いかに芸術的に勝れた画であっても、それだけでは霊験を発揮するには至らず、開眼供養を修してこそ、始めて三二相を具するお姿となる訳である。
本仏教史上において、最古にして最大の開眼式といわれている天平勝宝四年(七三二)の東大寺大仏開眼式の模様を描いた『東大寺大仏開眼絵詞』には、開眼導師の菩提遷那の持つ筆の軸に長い綱を結び、その綱に多勢の人達がつかまって仏と結縁しようとしている姿や、舞楽の図などがあらわされているが、これなどは開眼の古式を示すものというよう。
次に、式の実際について略叙すれば、御宝前の荘厳、供物などは常の如くととのえ、開眼する仏像、掛軸などには仏像ならば姿背など、その対象によって適宜の箇所に開眼主、感得主、年月日などをしたためて御宝前に安置し、御宝前の焼香札には燧(ひうち)、塗器、硯、墨、浄筆などを用意する。
準備が整ったならば、式次第に於て焼香札拝し、開眼供養文を諷誦し、次に塗を手および身に塗り、燧をもって切火をなし、次に浄筆をとって開眼の対象に向って左右中と三点する。 この、実際に像や画に点睛するのではなく、一心にの来臨を祈念しつつその型をなすのである。
この作法を終えたら再び登礼盤して、祖訓、唱題以下、式次第に従ってつとめるのであるが、この式次第にも広略があるので随勘案するべきものである。
また、位牌、石塔などの場合にも、これに準じて行えばよろしい。
なお、日蓮聖人の遺文『木絵二像開眼之事』(定七九一頁)に開眼供養の心構えについての指南が示されているので必見のこと。
式次第、回向文等については『宗定日蓮宗法要式』(平成二三年改訂再版 一三六頁以下)を参照のこと。 また、修法による開眼の作法もある。
『岩波辞典』「開眼」の項

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