さんち
仏教における聖者の智慧で、一切智・道種智・一切種智の三種をいう。
一切智とは内外の一切の思想及び経典に通達した二乗所得の智慧。
道種智とは一切の道法を学んで、その実践によって衆生を救済する菩薩の智慧。
一切種智とは諸仏の道に達し、一切衆生の因果に通じ、種々の法門を観じて無明煩悩を破る仏の智慧。
この三智を一心に得ることを一心三観の基礎とする。
また三大秘法に配当して、三智の円融を論ずる説もある。
《『遺文辞典』教学篇「三智」の項、『岩波仏教辞典』「三智」の項、『天台学辞典』「三智」「一切智」「道種智」「一切種智」の項》