妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

焼香

しょうこう #4053

焼香

しょうこう

木を焼いて、芳を出し、供養することをいう。 拈(ねんこう)、炷(しゆこう)ともいう。
はけがれを除き、芳をただよわせて人の心に清浄心をおこさせる働きがあり、華・灯明・飲食の供養と共に代表的な供養物である。
法華経提婆品に「悉以雑華抹焼香云云」とあり、また、増一阿含経には「仏を請待せんと念じつつ焼香する時は、その妙高遍くただようて仏の処に至り、仏はその請を納受し給う」とあって、この経説から「香は信心の使いなり」という語が生れたといわれている。
前に香を焚くことは、(一)に供養し、(二)に妙なる香りによって自身及び周遍一切を清浄になし、(三)にその香りを聞くことによって仏道精進の力を増すということである。
作法は右手の親指と示指でをつまみ、恭々しく(戴いた後に)炷する。 三回焚くのは、「(一)に魔波旬を遠離すると念じ、(二)に祖の影現を念じ、(三)に諸天善神の擁護を念ずべし」との意を表わすもので、導師の焼香作法の心得であるとし、法要参列者は常に一回でよいとしている。 けだし、一回焚くのは、一心不乱に祈るとの意味をもつものであろう。
《『遺文辞典』歴史篇「焼香」の項》

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