五眼
五眼
ごげん
(1) 肉眼(凡夫の肉眼で、ただものの形態を見るのみである)。
(2)天眼(普通の人には見えない物まで見る力がある)。
(3)慧眼(更に進んで一切の人の迷いをよくみて如何に迷いが起るかを明らかに知ることができる。
即ち二乗のそなえるところの眼力)。
(4)法眼(一切人が皆結局仏になれるというところまで見透す力がある諸法を徹見する菩薩の眼力)。
(5)仏眼(以上の四眼を遺憾なくそなえた完全なる眼で、すべてのものを間違いなく正しく見る力がある)をいう。
日蓮聖人遺文中『四条金吾釈迦仏供養事』に「普賢経に云く此大乗経典は諸仏の宝蔵なり十方三世の諸仏の眼目なり等云々。
又云く此方等経は是諸仏の眼なり諸仏是によって五眼を具することを得たまえり云云。
此経の中に得具五眼とは一には肉眼、二には天眼、三には慧眼、四には法眼、五には仏眼也。
此五眼をば法華経を持つ者は自然に相具し候」(定一一八二頁)と見られる。
《『遺文辞典』歴史篇「五眼」の項、『岩波仏教辞典』「五眼」の項》