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方等経

ほうどうきょう #2392

方等経

ほうどうきょう

元来は大乗経典の通名であって『大方等経』ともいう。
大乗経典一般をマハーヴァイプルヤ・スートラ(mahā-vaipulya-sūtra)と称し、これを「大方等経」あるいは「大方広経」と訳す。
大乗経の中には、その経名に方等あるいは大方等(または方広、大方広)の名称を有するものがかなり多く存する。
しかるに中・日本の教においては天台の五時教判に基づいて、それによって一切経が摂せられるものとし、華厳部・般若部・法華涅槃部に属しない他の大乗経典をさして方等経と呼ぶようになった。 その代表は『維摩経』である。
また、方等経の中には例えば真言宗における『大日経』あるいは浄土教における『阿弥陀経』など一宗の所依の経典とみなされる重要な経典も含まれるのであるが、それらを方等経から独立させることもあり、例えば聖人の遺文に「華厳・方等・深密・大日経・般若・観経・阿弥陀経」(下山御消息)「阿含経・方等・般若・華厳・大日経等」(諫暁抄)というような用例が見られる。
《『遺文辞典』歴史篇「方等経」の項、『天台学辞典』「方等」「方等時」「弾呵」の項、『岩波辞典』「方等」の項》

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