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法滅尽経

ほうめつじんきょう #3805

法滅尽経

ほうめつじんきょう

法滅尽経』という。
訳者不明、一巻。
クシナーラ(拘夷那竭)で仏陀涅槃に臨むとき一光彩を放つ。
これを阿難が怪しみ三度問うたに対して、仏の滅後には比丘達が非仏教的な言動をなし、教界が堕落し末法感が深まり、遺法が滅する状態を細かく説いた経典である。
日蓮聖人末法の状態を説明されるとき、しばしば本経の一文を引用される。
例えば『報恩抄』には「仏説法滅尽経に云く吾般泥洹後五濁悪世には魔道興盛し魔沙門と作て吾道を壊乱せん。乃至悪人転多くして海中の沙の如く者甚少して若は一人若は二人ならん云云」(定一二二四頁)。
また『開目抄』では「法滅尽経に云く謗法の者は恒河沙、正法の者は一二の小石と記しをき給ふ。千年・五百年に一人なんども正法の者ありがたからん」(定五五六頁)と引用される。
その他『曽谷入道殿許御書』(定九〇〇頁)『念仏無間地獄鈔』(定三九頁)『真言諸宗違目』(定六三九頁)等。
なお本経の文中に『般舟三昧経』『首楞厳経』の名を挙げること、『大乗涅槃経』や『大集経』中の法滅尽時の状態を説明するのと似ているから、本経の成立は西歴四世紀頃と思われる。
《『正蔵』巻一二、『卍蔵』巻一二、『遺文辞典』歴史篇「法滅尽経」の項、『大蔵経全解説大事典』「〇三九六・仏説法滅尽経」の項、『仏書解説大辞典』「法滅尽経」の項

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