唱題行
唱題行
しょうだいぎょう
広義には、題目を受持し唱え続ける修行をいう。
しかし、ここでいう唱題行とは、湯川日淳(一八七六-一九六八)が組織体系化した行法を指す。
この唱題行は昭和四六年(一九七一)に、時の宗務総長渡部公允が「日蓮聖人生誕七五〇年」の護法統一信行の中心行法として提唱し、同年宗門公認の行法として用いることとなった。その行法作法は次の通りである。
一、礼拝 (頭面接足帰命礼)
二、道場観 (神力品即是道場の文)
三、本門三帰
南無久遠実成本師釈迦牟尼仏
南無平等大慧一乗妙法蓮華経
南無本化上行高祖日蓮大菩薩
と唱え伏拝
四、浄心行
法界定印を結び、出入の息に念慮を集中統一して心の散乱を調える。
五、正唱行 合掌印に移り、南無妙法蓮華経と六拍子の木鉦、太鼓に合わせて恭音朗唱する。
六、深信行 法界定印に移り、出入の息に心を調え、黙坐瞑目して妙益を念ずる。
七、祈願行 (適宜)
八、四弘誓願
九、受持 今身より仏身にいたるまで、よくたもちたてまつる。南無妙法蓮華経三唱
十、礼拝
以上の一-十が基本作法であるが、場合によっては、礼拝・浄心行・正唱行・深信行・礼拝以外は省略してもよい。また御遺文拝読、法話等も適宜に組入れてよい。
《湯川日淳『生きた法華経』、湯川日淳編『法華経信行要文』、鈴木恵隆『唱題行の話』、日蓮宗宗務院編『信行必携参考類集』、権藤泰隆「唱題行の行じ方」『求道』》
図版