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陀羅尼十門

だらにじゅうもん #5151

陀羅尼十門

だらにじゅうもん

法華験家訓蒙』の咒陀羅尼の功徳及び誦法について説いてある中に出てくる言葉。
陀羅尼は能遮能持の義で、魔縁を遮ぎり仏事を持することだが、これに三種ある。
一に治病の、二に滅罪の、三に護法のである。
法華経陀羅尼品の呪は護法を正とし治病を傍とするから、修法においては病者を法華の行人となして祈祷すべきである。
十門は、
第一、護持王安楽人民門、陀羅尼隆盛の地では、王の政が擁護され人民は安楽を得るとされる。
第二、能滅罪障遠離鬼神門、書写された陀羅尼を視、声を聞く者は五無間罪あるとも消滅し鬼神の害を免れる。
第三、除身心病増長福慧門、陀羅尼を持誦する者は、身の病苦を除き心の貪瞋痴自然に消滅し一切の福慧が増長すること。
第四、凡所求皆不思議門、如法に呪を誦すれば、虚空に飛行し諸仏を供養し願う所皆成就するとされる。
第五、利楽有情救脱幽霊門、持の人の身を見、言語を聞く者は十悪五逆の罪を滅し、また人が三途に堕ちんとする時、持の人がその名を称えてを誦すれば趣を離れることができる。
第六、是諸母教行本源門、咒陀羅尼即ち真言は諸仏の母、『三蔵経』の本源で、万行を含むとされる。
第七、四衆易修金剛守護門、具に経典に通じないでも、修し易い呪を念ずれば菩薩の願に冥符して金剛密跡が常に衛護するとされる。
第八、令凡同如来帰命門、陀羅尼を誦持すれば凡を変じて聖となし、十方世界の諸に護念せられる。
第九、具自他力現成菩提門、陀羅尼は自他二力を具えるから無量却に万行を修して菩提を得ない者も、陀羅尼を聞けば加行相応して正覚を成ずるとされる。
第一〇、諸如来尚乃求学門、諸を求めるから凡夫は持誦しなければならないと述べている。
わが宗の験者陀羅尼を誦するに滑舌捷唇にして文字句読が不文明なのは鬼魅をして力を畏れしめるためであると説かれている。

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